課題名 |
ワタアブラムシの生活環型、寄生性の分化と薬剤抵抗性との関連の解明(212) |
課題番号 |
205 |
研究機関名 |
果樹試験場
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研究分担 |
カキブドウ・虫害研
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研究期間 |
完7~9~(11) |
年度 |
2000 |
摘要 |
寄主選好性、生活環型、薬剤感受性の異なるワタアブラムシの39クローンを調査した。寄生性から分けると、ナシとカンキツのみを選好するグループ(14クローン)、キュウリを選好するグループ(11)と、ナスを選好するグループ(11)、キュウリ、ナスをともに選好するグループ(2)、いずれにも選好性のないクローン(1)に分かれた。キュウリ、ナスを選好するクローンには、ナシ、カンキツを選好するものがあった。キュウリとナスの両方を選好するクローンが2つ見られた。これらのクローンは、ナス、キュウリ両植物上でよく増殖したが、馴化による増殖の変化がみられた。生活環型では、完全生活環型■が12クローン、■が4クローン、中間型が3クローン、雄産出不完全型が5クローン、不完全型が15クローンであった。各生活環型に種々の寄主選好性を持つものが含まれ、生活環型と寄主選好性の間の関連はなかった。薬剤抵抗性と寄主選好性、生活環型との関連もみられなかった。得られた結果は、発生予察の基礎データとして活用される。また、寄主選好性に関する要因や、薬剤抵抗性系統の識別が残された問題点であり、関連遺伝子の解析によって識別法を開発する予定である。
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カテゴリ |
病害虫
害虫
きゅうり
シカ
抵抗性
なす
防除
薬剤
予察技術
わた
その他のかんきつ
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