| 課題名 | 菌類病抵抗性ブドウの作出(267) |
|---|---|
| 課題番号 | 263 |
| 研究機関名 |
果樹試験場 |
| 研究分担 |
育種・育種技術研 保護・病原機能研 |
| 研究期間 | 完9~11 |
| 年度 | 2000 |
| 摘要 | わが国で発生が認められている植物病害のうち、約70%は菌類による病気であり、菌類病抵抗性育種に向けた素材の作出は重要な課題である。特にブドウでは、菌類病に対して有用な抵抗性素材が少なく、組換えDNA技術による菌類病抵抗性の付与が大いに期待される。本課題では、イネキチナーゼ遺伝子をブドウ品種「ネオ・マスカット」にアグロ法にて導入し、一部の形質転換体がうどんこ病や黒とう病に対して抵抗性を持つことを明らかにした。PCR法やサザン分析により、外来遺伝子が組換え体植物のゲノム中に保持されていることを確認し、特にうどんこ病や黒とう病に対して抵抗性を示した個体では、3セットの遺伝子が導入されていた。ウエスタン分析による外来キチナーゼの発現量の解析、走査電子顕微鏡等によるうどんこ病菌の観察を行った結果、形質転換ブドウでキチナーゼタンパクが明確に検出され、その存在量と病害抵抗性が関連することが示された。うどんこ病に強度の抵抗性を持つクローン19では、うどんこ病菌の分生胞子の発芽および菌糸の生育阻害により、病徴が軽減されることが示唆された。得られた組換えブドウは、菌類病抵抗性育種に向けた素材として利用可能であり、今後組換えブドウの安全性評価を進める。 |
| カテゴリ | 育種 うどんこ病 抵抗性 病害抵抗性 品種 ぶどう |