課題名 | 落葉果樹の分子マーカーの開発(303) |
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課題番号 | 308 |
研究機関名 |
果樹試験場 |
研究分担 |
育種・育種技術研 育種・(上席) 育種・ナシクリ研 |
研究期間 | 完7~11 |
年度 | 2000 |
摘要 | 果樹では、多種多様な品種・個体を効率よく、確実に識別する方法の確立が求められている。DNAマーカー等の分子マーカーを利用することにより、幼苗段階で品種や個体の識別が可能となる。さらに、有用形質に連鎖する分子マーカーを用いて、優良個体の早期選抜が可能となる。本課題では、ナシで利用可能なSSRマーカー(マイクロサテライトマーカー)を開発することを目的に、リンゴで報告されているSSRの適用を行った。材料として、日本ナシ19品種、中国ナシ6品種、西洋ナシ5品種、その他のナシ類6品種を用いた。9種類のリンゴ由来SSRプライマーのすべてにおいて、供試ナシ品種で明瞭な増幅断片を検出することができた。得られたDNAバンドをもとに解析した結果、枝変わり品種以外のすべてのナシ品種を識別することができ、さらに親子の関係にある品種間では、親の持つバンドの1つが子供に遺伝していることがわかった。以上のことから、リンゴSSRマーカーはナシの品種識別や分子マーカーとして利用可能であり、さらにナシとリンゴの相同性(シンテニー)の解析に有効であることが示された。 |
カテゴリ | 西洋なし 中国なし DNAマーカー 日本なし 品種 りんご |