メコンデルタファ-ミングシステムにおける水稲栽培法の改善(28)

課題名 メコンデルタファ-ミングシステムにおける水稲栽培法の改善(28)
課題番号 29
研究機関名 国際農林水産業研究センター
研究分担 生産利用・(主研)
研究期間 完9~11
年度 2000
摘要 メコンデルタファ-ミングシステムにおける基幹部門の水稲では、最も広く行われている潤土直播栽培法(代かき後落水し、潤土面に催芽籾を播種、苗立ち後に湛水する)の改善方策を検討した。本直播水稲の苗立ちを稲-魚システム(R-F)水田と稲単作(R)水田とを比べると、R-F水田はその周囲に高い堤とその内側の長辺沿いに養魚用水路が造られており、圃場の灌排水は塩の干満とポンプを併用して行われるため、播種から苗立ち期間は良好な潤土条件が得られ、良好な苗立ちが得られることが判明した。R水田は圃場の畦畔が低く、灌排水は圃場沿いの小水路や田越しで行われ、また周辺水田より低い水田が混在するため、圃場間で苗立ちにかなり大きな違いが認められる。本直播の第二特徴は、播種量が多いことである(200-300kg/ha)。栽植密度試験の結果、乾期と雨期作共に50-100kg/ha播種量で高収量が得られ、最適播種量は75-100kg/haと見られる。この播種量は収量向上、播種量およびコスト軽減面で大きく期待されている。窒素施肥法は1996-1998年に試験した結果、最適量は乾期作では約80kg/ha、雨期作では約60kg/haであること、また乾期雨期共に慣行の幼穂形成期施肥を遅らせる穂ばらみ期施肥により収量向上効果が認められる。
カテゴリ コスト 栽培技術 直播栽培 収量向上 水田 水稲 施肥 播種

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