課題名 |
チカラシバの種子生産と草地への侵入(26) |
課題番号 |
26 |
研究機関名 |
草地試験場
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研究分担 |
生態・(上席)
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研究期間 |
完9~11 |
年度 |
2000 |
摘要 |
チカラシバは九州~東北の牧草地で強害雑草となっている。その生態的特性を明らかにし、生物的防除法確立への基礎資料とする。栃木県西那須野町、草地試験場藤荷田山のチカラシバ優占草地において標識した100個体について出芽、分げつ数、草丈、株周囲長を9、10年の2年間調査した。11年には毎月14個体を刈り取り部位別の生育と刈り取り時期の違いが分げつ数、出穂数に及ぼす影響を調査した。また、50*50■枠において実生の生残率を9、10年に観測し、11年には埋設塩ビ管50個を用いて地表及び表層5■深までの埋土種子とその発芽能力を検定した。その結果、那須地方ではチカラシバは4月下旬に出芽そろいし、草丈は8月に最大に達する。既存株の分げつ数は生育期間中変化は少なく、出穂は8月下旬~9月下旬、株周囲長は年々大きくなりやがて中心枯死が起こり株の分割による密度増加が認められた。生育経過に伴い葉・茎・穂の重量比率は変化する。出穂期の刈り取りが種子生産を抑止する。地表落下種子は8~9000粒/■、稔実率は6~19%でその発芽率は85%を超えていた。地中には殆ど種子を見出さなかった。
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カテゴリ |
病害虫
雑草
生物的防除
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