課題名 |
飼料作物の微量要素含量の実態解明(112) |
課題番号 |
107 |
研究機関名 |
草地試験場
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研究分担 |
環境・作物栄養研
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研究期間 |
完8~10~(11) |
年度 |
2000 |
摘要 |
長大型飼料作物の微量要素については、調査データが少なく、実態解明が不十分であった。そこで、全国の国公立の試験場を中心に収集した試料を分析し、トウモロコシ、ソルガム類の微量要素濃度について基本統計量を得た。特に、サイレージとしての利用適期である黄熟期のトウモロコシについて、128点の分析試料から微量要素Fe、Mn、Zn、Cu、Mo、Co、Niとあわせて多量要素K、Ca、Mg、Pの各濃度値を得た。これらは、日本標準飼料成分表(1995年版)にも記載されていないことから、黄熟期のトウモロコシの無機物濃度の基礎資料として活用できると考えられた。ここで得られた結果から、採取地点間で濃度の最小値と最大値を比較すると2~10倍の差が認められ、全分析試料間では、5~10倍以上の差が見られた。また、Fe、Mn、Zn、Cu、Coについて、日本飼養標準・乳牛(1999年版)に記載された中毒発生限界を上回る試料はなかったが、同じく記載されている要求量を満たしていたのはFeのみで、他の要素は要求量の半分以下の濃度であることが判明した。
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カテゴリ |
管理技術
飼料作物
施肥
ソルガム
とうもろこし
乳牛
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