課題名 | 傾斜放牧草地における過剰養分資源の動態と制御に関する基礎研究(223) |
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課題番号 | 193 |
研究機関名 |
草地試験場 |
研究分担 |
山地・草地土壌研 山地・山地草地研 山地・作業技術研 山地・家畜飼養研 |
研究期間 | 完10~11 |
年度 | 2000 |
摘要 | 山地傾斜地の放牧草地における地形と土壌養分と施肥について10mメッシュ区画ごとの実態調査を行った結果、表層土壌中のカリウム(K)濃度は、土壌診断基準値と比べ尾根で高く、緩傾斜部と谷でやや高くなった。地形との関係は地表傾斜角が小さいほどK濃度が増える傾向を示した。施肥作業による肥料の散布濃度は、ばらつきがあったが、尾根や谷で高くなることはなかった。一方、放牧牛の排泄ふんは尾根と谷に多く分布し、K濃度と同傾向を示した。放牧牛の行動調査により横臥時間が緩傾斜地で大きい結果が得られており、横臥直後に排ふんしやすいという既往成果から家畜による養分の運搬が推定された。K養分を制御する試験では、一定期間の限定放牧、草刈機による掃除刈り、慣行施肥、および無施肥の処理を行い、草地外への牧草中Kの持ち出し量は限定放牧では牛の採食により22kg/10a、また掃除刈りにより15kg/10aとなることが明らかとなった。 |
カテゴリ | 肥料 傾斜地 施肥 土壌診断 |