課題名 |
膜翅目の系統分類学的研究(9) |
課題番号 |
8 |
研究機関名 |
農業環境技術研究所
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研究分担 |
環境生物・昆虫分類研
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研究期間 |
完8~12(11) |
年度 |
2000 |
摘要 |
ヒメバチ科アメバチモドキ属Netelia亜属の日本産の種を再検討し、従来日本から記録されていたorientalis、dilatata、fuscicornis、grumiの4種が誤同定に基づく記録であること、nigrinotataはtestaceaのシノニムであること、日本から記録がなかったdenticulator、facialis、fulvator、infractor、rapida、silantjewiの6種及び未記載種23種が日本に分布していることを明らかにした。その結果、本亜属は日本に37種いることが明らかになった。さらに、orientalisの台湾からの記録も誤同定に基づくものであることを明らかにした。同科のSphecophaga vesparumの日本における分布を確認し、本種が極東から北米にかけて色彩の形質傾斜を有することを明らかにした。またヒメバチ科21種の16S rDNAの部分配列を決定し、亜科間の系統関係を推定した結果、大筋では形態形質から推定した系統関係と一致したが、従来科の所属が確定していなかったアリヤドリバチがヒメバチ科に属すること、ミズバチ亜科の姉妹群がトガリヒメバチ亜科であることが明らかになった。ヒメバチ科の分類のほかに、侵入害虫マメハモグリバエの在来寄生蜂相を調査し、29種の図解検索表を作成した。
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カテゴリ |
害虫
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