免疫化学測定法による環境中の残留農薬測定技術の開発(135)

課題名 免疫化学測定法による環境中の残留農薬測定技術の開発(135)
課題番号 123
研究機関名 農業環境技術研究所
研究分担 資材動態・農薬管理研
研究期間 完10~11
年度 2000
摘要 従来、環境中の残留農薬の測定は機器分析法が主であった。これらの装置は高価であり、その使用には高度の専門的知識と熟練技術を必要とする。近年、抗原、抗体反応を応用した化学物質測定法がその高感度と簡便性のため注目を集めている。本研究では、環境中濃度が極めて低いが、高い生理活性を持つスルホニル尿素系除草剤の一つであるベンスルフロンメチルを免疫化学的方法により測定する技術の開発を行った。ベンスルフロンメチルは高速液体クロマトグラフによる測定が主であるが、精製操作に熟練技術を要する分析難易度が高い農薬の一つである。ベンスルフロンメチルは、抗原としては分子が小さ過ぎるのでタンパク質との複合体を合成し、これを動物に投与して抗体を調製した。この抗体をもとにして直接競合ELISA法のための試薬キットを調製した。この試薬キットにより田面水や河川水等の水試料の場合は0.2~5ppbの範囲のベンスルフロンメチルを2時間以内の短時間に測定することができた。土壌の場合は、アルカリ溶液またはメタノールにより抽出し、抽出液をリン酸緩衝液生理食塩水で5~10倍に希釈した後、水試料と同様に測定し、土壌中のppbレベルのベンスルフロンメチルの測定が可能となった。
カテゴリ 肥料 病害虫 除草剤 測定技術 農薬

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