土壌機能を利用・強化した生分解機構と機能発現条件の解明(148)

課題名 土壌機能を利用・強化した生分解機構と機能発現条件の解明(148)
課題番号 138
研究機関名 農業環境技術研究所
研究分担 資材動態・除草動態研
(東洋電化工業(株))
研究期間 完8~11
年度 2000
摘要 細菌の住みかとして適し、農薬の吸着能の高い木質炭化素材を土壌中に混入し土壌還流法で集積培養することによりPCNB分解菌やシマジン分解菌を3週間で土壌系内に集積させることが出来た。分解菌が集積した土壌系内から得た炭化素材を4種の木質炭化素材に接種し、同様の還流試験を行い、2種の素材にシマジン分解細菌を1種の素材にPCNB分解細菌を純化・集積させることに成功した。また、その素材からシマジンあるいはPCNB分解活性の高い菌株を単離し、それぞれArthorobacter sp.、 Burkholderia sp.と同定した。PCNB分解細菌は液体培地中のPCNB(3.7mg/l)を好気的に5日間で完全脱塩素分解することを明らかにした。PCNBを好気的に完全脱塩素する細菌の単離・同定は世界初である。単離したシマジンあるいはPCNB分解細菌のみを素材A細孔内に集積させることに成功した。そして、人工的に作成したシマジンあるいはPCNB汚染土壌40gに対し分解菌集積素材0.5gを混和し、還流試験を4週間行なった。その結果土壌中の農薬は99%以上分解し、試験期間中還流液中には殆ど農薬は検出されなかった(農薬分解副産物のCl-を検出)。しかも、接種した分解菌は還流液中及び土壌中からは検出されず、試験終了後も素材A内に108個/gレベル生残していた。
カテゴリ 肥料 病害虫 管理技術 農薬

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