課題名 |
雑草防除剤の環境動態及び残効性予測技術とリスク評価手法の開発(150) |
課題番号 |
140 |
研究機関名 |
農業環境技術研究所
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研究分担 |
資材動態・除草動態研
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研究期間 |
完9~11 |
年度 |
2000 |
摘要 |
SEP-PAK(PS2)を用いた精製・濃縮法とUV-HPLCを組合わせたSU剤土壌残留簡易分析法を開発した。pHの上昇により水溶解度が指数関数的に増加するSU剤では田面水のpHの日変動に対応して、田面水中の濃度が大きく変動することを明らかにした。田面水水収支と田面水に到達するUV-B積算量を組み込んだシミュレーションモデルPCPF-1(薬剤の土壌分解速度定数と脱着速度定数が2段階に設定でき、プログラムはMS-EXCELのマクロを用いて行われている。)を開発し、田面水中と土壌表層(0-1cm)のIMSとBMSの濃度変化を散布後9週間非常に高い精度で予測することに成功した。水溶解度の高いIMSはリーチングにより薬剤散布3週間後に下層(1-5、5-10cm)での濃度がピークに達し、その後漸減したが、水溶解度の低いBSMではリーチングによる下層での濃度の顕著な上昇は確認されなかった。深さ15cmの土壌水中Cl-濃度は約4週間後にピークが現れ漸減し、中干し後再び上昇したが、深さ45cmと85cmの土壌水中Cl-濃度は顕著なピ-クが現れずほぼ一定の値を示した。一方、深さ15と45cmの土壌水中BSM、IMS濃度は顕著なピークが現れず、中干し後濃度が上昇した。水田下層土のモニタリングにより15cm以下の土層は作付け期間中不飽和であり、土壌は酸化的であることを確認した。
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カテゴリ |
肥料
病害虫
管理技術
雑草
水田
農薬
モニタリング
薬剤
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