課題名 | Rhodococcus equi病原因子の探索(18) |
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課題番号 | 23 |
研究機関名 |
家畜衛生試験場 |
研究分担 |
細菌寄生虫・病原機能研 (北里大学・獣医衛生) |
研究期間 | 完9~11 |
年度 | 2000 |
摘要 | Rhodococcus equiが保有する86kbの病原プラスミドの全塩基配列決定をショットガンシークエンス法により行った。決定した配列は,これまでの予測よりも小さい80,610bpで,G+C%は64.6%であった。コンピューターによる解析で,66個の蛋白をコードする領域(ORF)の存在が推定され,それらは,全塩基配列の73.5%を占めていた。66個のORFのうち,データベースと有意な相同性を示したものは30個のみで,このうち11個は他の菌においても機能不明のものであった。既知の蛋白と相同性を示した19個の中には,15-17KDa抗原と高い相同性を示すORFが,さらに6個近傍に見いだされた。これらの遺伝子が存在する1~21,000bpの領域でのGC含量(59.0%)は,それ以外の領域や染色体DNAのGC含量(それぞれ67.5%と71.0%)よりも低く,またCodon usageにも著しい違いが見られ,さらにトランスポゾンの転移に関与する酵素に類似する遺伝子2個がこの領域を挟むように存在していることから,この領域がプラスミド上でのpathogenicity islandを形成しているものと推測された。 |
カテゴリ | 害虫 データベース |