| 課題名 | 牛腸管内における腸内菌叢構成菌と大腸菌O-157との相互作用の解明(41) |
|---|---|
| 課題番号 | 51 |
| 研究機関名 |
家畜衛生試験場 |
| 研究分担 |
九州・臨床細菌研 九州・臨床病理研 飼料安全・ズノシス研 |
| 研究期間 | 完9~11 |
| 年度 | 2000 |
| 摘要 | 大腸菌O157を実験感染させた牛の排菌経過を追跡し、一部の牛が長期保菌・排菌牛となることを明らかにした。成牛の糞便から分離した乳酸産生菌を製剤化し、大腸菌O157排菌抑制効果を実験感染牛を用いて検討した。供試8頭中4頭が7日目にも排菌を継続したが、生菌製剤の投与とともに排菌量は顕著に減少し、すべて排菌陰性となった。排菌菌量の減少と排菌阻止は、腸管内揮発性脂肪酸(VFA)濃度の急激な上昇によるものと考えられた。次に、野外保菌牛での実用化試験を試みた。予備調査の結果、大腸菌O157保菌率が約80%であった農場の10ヶ月齢の黒毛和種32頭を試験対象とし、内18頭に生菌製剤を2週間連続投与した。残り14頭は無投与対照群とした。開発した生菌製剤を牛1頭あたり10 g、1日2回濃厚飼料に混ぜ給与した。試験開始当日(0日目)、翌日(1日目)、7日目、14日目(投与終了日)、21日目(投与終了7日後)に直腸便を採取し、大腸菌O157の消長を追跡した。試験期間中の平均保菌率は生菌剤投与群で77.5%、無投与対照群で80.0%であり、明らかな大腸菌O157排除効果は確認されなかった。牛の品種、月齢、飼料内容、飼養環境などの違いがその原因と考えられた。得られた成績を基礎に、実用化を目指した生菌剤の改良あるいは新たな開発が必要である。 |
| カテゴリ | 生菌剤 品種 |