昆虫の特徴的な運動機構の解明(127)

課題名 昆虫の特徴的な運動機構の解明(127)
課題番号 119
研究機関名 蚕糸・昆虫農業技術研究所
研究分担 機能開発・生体模倣研
研究期間 完9~11
年度 2000
摘要 昆虫に特徴的な行動である「羽ばたき飛翔uフェロモン源探索行動謔闖繧A工学的な手段による解析および行動の再構成を行った。まず自由飛翔中の筋電位を計測するために、小型FM無線送信機(2チャンネル装備、大きさ12mmL×7mmW、電池込重量0.4g)を開発した。これをエビガラスズメ成虫の腹部に取り付け、2種類の飛翔筋に銅線電極を刺入した後、FM波で筋電位を送信し記録した。同時に高速度カメラで飛翔の軌跡を撮影し、得られた映像と筋電位活動パターンを比較検討し解析した。その結果、空中での自在なターンは翅の直接的な動きだけでなく、体軸のロール方向の動きなど複数の要因が重なって起きていることがわかった。次にモデル昆虫としてカイコガを選び、1inch角サイズの小型移動ロボットを製作してカイコガのフェロモン源探索行動を再構成した。このロボットには触角電位計測回路を搭載し、実際のフェロモンを感知できるように設計した。ロボットの行動プログラムとして、フェロモンを感じた側に動くという単純反射型を組み込んだところ、ロボットはフェロモン源に定位することができたが、その動きは実際のカイコガのものとはかなり異なっていた。残された問題点として、筋電位送信機の小型軽量化、データ送受信時におけるノイズの除去、ロボットを用いた匂い源探索アルゴリズムの最適化などが挙げられる。これらは12年度新規課題へと引き継ぐ。
カテゴリ カイコ フェロモン ロボット

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