課題名 | 競合を利用したフザリウム病の生物防除技術の開発(62) |
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課題番号 | 60 |
研究機関名 |
野菜・茶業試験場 |
研究分担 |
久留米支場・病害虫研 |
研究期間 | 新11~13 |
年度 | 2000 |
摘要 | 農家のサトイモ萎凋病汚染圃場の中で8~10年間サトイモ以外の作物が栽培された圃場から,F. oxysporumを分離し,VCG法により病原菌密度を調査した。病原菌は調査した8圃場の全てに生息しており,本病原菌は宿主がなくても長期間圃場に定着できることが示された。一方,サラダナ根腐病を対象に,ポット試験により発病に必要な根腐病菌密度を調査した。その密度(cfu/g乾土)はクロルピクリン消毒土壌では1~10,未消毒土壌では10~100であり,未消毒土壌では消毒土壌に比べて約10倍の病原菌密度が必要であった。以上の結果から,土壌消毒による病原菌密度の強制的低下と病原菌の増殖を阻害する微生物の接種により,フザリウム病の発生を阻止できる可能性があることが示された。 |
カテゴリ | 病害虫 くり さといも 総合防除技術 土壌消毒 根腐病 病害虫防除 防除 |