課題名 |
野菜・花きの栄養環境制御による病害軽減技術の開発およびその機構解明(84) |
課題番号 |
77 |
研究機関名 |
野菜・茶業試験場
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研究分担 |
環境・土壌肥料研
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研究期間 |
完7~11 |
年度 |
2000 |
摘要 |
野菜・花き生産では連作障害、特に土壌病害の回避対策が不可欠であり、化学合成農薬への依存度を低減した環境保全型の新たな病害抑制技術の開発が求められている。一方、無機栄養条件のうちカルシウム(Ca)がトマト青枯病の発病に関与することをすでに明らかにしており、これらの知見に基づき、各種病害に対するCa栄養条件と発病との関係の解明、トマト青枯病をモデル系とした各種Ca栄養環境制御法による病害軽減効果の検討、Ca栄養条件による発病変動機構の解明を行った。Ca栄養条件は、ナス青枯病、ハクサイ軟腐病、カーネーション萎凋細菌病等の土壌病害の発病にも関与し、高Ca条件下で発病が軽減されることを明らかにした。また、トマト青枯病の軽減を目的としたCa施用法では、被覆Ca資材施用は効果が明確でないこと、Caのかん水施用が発病軽減に有効であること、ぼかし肥料による発病軽減効果にCa吸収が関与することなどを解明した。さらに、Ca栄養条件によるトマト青枯病発病の変動機構について、品種間差異、病原菌の体内動態との関係、Ca代謝阻害剤等の影響などを明らかにした。今後の課題として、効果的なCa施用法の確立、Caによるトマト青枯病抵抗性変動機構の解明、重要病害とCa以外の無機栄養条件との関係解明などが残されている。
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カテゴリ |
肥料
病害虫
青枯れ病
カーネーション
環境制御
抵抗性
なす
農薬
はくさい
肥培管理
品種
連作障害
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