課題名 | 茶主要病害の有用微生物を用いた生物防除法の開発(132) |
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課題番号 | 131 |
研究機関名 |
野菜・茶業試験場 |
研究分担 |
茶栽培・病害研 |
研究期間 | 継10~17 |
年度 | 2000 |
摘要 | 放任及び無農薬茶園では数種の腐生性のペスタロチア属菌及び弱毒系の輪斑病菌が強毒系の輪斑病菌の増加を抑制していた。これらの菌のうち茶樹特有の腐生性のペスタロチア属菌は長期間強毒系の輪斑病菌の増加を抑制していることが明らかになった。チャ炭疽病菌及び輪斑病菌を強く溶菌する溶菌細菌FL824の茶葉面上での胞子形成抑制効果を試験した結果、チャ炭疽病の越冬病斑上での胞子形成の抑制効果は低かった。また、輪斑病の潜在感染葉に対する処理では胞子形成の抑制効果も低かったが、試験に供試した葉の葉面上に発生してくる腐生性の糸状菌の生育は抑制されていた。この結果は葉の組織内部に存在する輪斑病菌や炭疸病菌には溶菌作用が弱いが、葉面上に存在する感染初期段階の輪斑病菌や炭疽病菌に溶菌作用がはたらくために茶園での防除効果があるのではないかと思われた。 |
カテゴリ | 病害虫 害虫 炭疽病 茶 農薬 防除 |