生物モニタリングのための指標生物の生態学的特徴(中央水研:(70)

課題名 生物モニタリングのための指標生物の生態学的特徴(中央水研:(70)
課題番号 60
研究機関名 瀬戸内海区水産研究所
研究分担 環境保全・水質研
環境保全・(部長)
研究期間 完9~11
年度 2000
摘要 海洋生物による汚染監視手法の精度向上と手法確立のために、汚染監視生物として選定したカツオの我国近海における生息及び回遊域などの生態的特徴に関する知見を取りまとめ、生物モニタリングのためにカツオの採集方法を検討した。11年度には薩南諸島を経由して北上するカツオについて季節的な生息域の移動を解明し、冬季から春季に漁獲されるカツオは亜熱帯水域から薩南海域の海洋汚染状況を反映していることを明らかにした。カツオの大きさと季節による回遊域移動に関する3年間の研究を総括して、カツオの大きさと漁獲時期を考慮することにより沖合域のより狭い特定水域の海洋汚染監視が可能なことを解明し、カツオの採集方法を提言した。すなわち、冬季に漁獲されるカツオで亜熱帯水域の汚染監視ができ、また、日本近海で漁獲される6月の大型群で伊豆諸島付近の黒潮水域、8月の中型群で黒潮前線南側水域、10月の中型群で水温20℃以下の黒潮前線北側水域、10月の小型群で水温22℃以上の黒潮前線水域、冬季の小型群で本州南岸域の海洋汚染状況を把握できることが明らかになった。今後、海洋汚染監視用のカツオの採集方法の妥当性をカツオに蓄積される有害物質濃度の視点から検証する必要があるが、これらの成果は、行政部局などで実施する海洋汚染モニタリング調査の実施計画立案及び結果解析の基礎的情報として活用される。
カテゴリ 亜熱帯 モニタリング

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