植物病原細菌における病原性変異の解析(18)

課題名 植物病原細菌における病原性変異の解析(18)
課題番号 14
研究機関名 農業生物資源研究所
研究分担 遺資二・微生保存研
研究期間 完6~15(12)
年度 2000
摘要 植物病原細菌Ralstonia solanacearumの病原性変異機構を解析するため、トマト、ナス栽培土壌および植物内から同菌を分離し、病原性試験およびRAPD解析によりその遺伝変異を調べた。同菌に汚染されたトマト栽培土壌について解析した結果、抵抗性品種「LS-89」と感受性品種「おどりこ」で、それぞれ定植後の土壌中の菌密度および分離株のRAPDパターンに違いがみられ、RAPDパターンの異なる菌株では、「LS-89」に対する病原性がそれぞれ異なっていた。同圃場に定植され、抵抗性がそれぞれ異なる4品種から菌を分離して解析した結果、いずれも特定の土壌分離株と相同なRAPDパターンを示し、品種間で分離株の病原性に差はみられなかった。ナス栽培土壌およびナス植物内から分離した菌株について同様に解析した結果、感受性品種「千両二号」自根と、抵抗性台木「カレヘン」に接ぎ木した「千両二号」では、分離菌株のRAPDパターンがそれぞれ異なり、また、「千両二号」および「カレヘン」に対する病原性および親和性にも違いがみられた。以上のことから、栽培土壌中には遺伝的に異なる複数の系統が存在するのに対し、トマトでは品種の抵抗性に関係無く、いずれも特定の系統だけが感染し、ナスでは品種の抵抗性の違いにより、それぞれ感染する系統が異なることが確認できた。
カテゴリ 栽培技術 台木 接ぎ木 抵抗性 抵抗性品種 トマト なす 品種

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