超低温保存技術の高度化、汎用化のための基礎研究(57)

課題名 超低温保存技術の高度化、汎用化のための基礎研究(57)
課題番号 51
研究機関名 農業生物資源研究所
研究分担 遺資二・植物保存研
明治大学農学部
研究期間 完10~15(12)
年度 2000
摘要 超低温保存技術は、培養系や栄養繁殖性遺伝資源の長期安定保存法として重要だが、依然として技術的に繁雑で汎用化しておらず、超低温保存の困難な植物材料も多い。超低温保存技術の基礎となる周辺研究領域の推進の遅れや手法開発者が少ないこともその一因である。本研究では超低温保存技術の多様化と汎用化のため、新手法の開発や手法の改良を行う一方、試行錯誤による技術開発だけではなく、超低温保存の基盤研究を進め、保存技術の開発に資する。12年度はオリジナルなガラス化液Lを用いたリンドウ腋芽の超低温保存を行った結果、新規に開発したガラス化液Lが既知のPVS2等より高い超低温保存後の生存率をもたらし、優れていることが分かった。また、高浸透圧耐性誘導のための前培養における糖の種類の効果を明らかにした。11年度はリン酸を用いた簡便、高精度の恒湿度チャンバーの作成を行い、いくつかの微細植物遺伝資源の含水量の調整に応用出来ることを明らかにした。10年度はガラス化液に良く似た組成の液がIgGなど分子量の大きなものの組織への取り込みを誘発することを明らかにし、この種の液の危険性と有用性(抗体等の取り込み)を明らかにした。
カテゴリ 遺伝資源 繁殖性改善 りんどう

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