課題名 |
イネ染色体断片移入育種法の開発(107) |
課題番号 |
99 |
研究機関名 |
農業生物資源研究所
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研究分担 |
分子遺伝・ゲノ複製研
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研究期間 |
完10~12 |
年度 |
2000 |
摘要 |
イネの出穂期をモデル形質とし、QTLの検出からそれらを含む染色体断片の導入による変異拡大に至るまでの一貫した新しい育種法の開発を目的した。コシヒカリとKasalathとの交雑後代を用いて、出穂期に関する7個のQTLを検出した。準同質遺伝子系統NIL(qDTH-6)の作出については、qDTH-6の近傍領域のみがKasalathホモ型で他領域は全てコシヒカリ型である個体を選抜した。NIL(qDTH-6)は出穂日がコシヒカリよりも10日早くなるとともに、稈長が有意に11.8cm短くなり、穂長は有意差はないものの1.1cm短かかった。食味官能試験値は、コシヒカリと有意差が認められなかった。NIL(qDTH-3)の作出については、qDTH-3を含む領域のみがヘテロ型である個体をBC4F2世代から1個体選抜し、自殖後代集団から候補個体を選抜した。NIL(qDTH-8)の作出については、BC3F2個体とコシヒカリとの戻し交配を行った。NIL(qDTH-4)の作出については、候補領域のみがヘテロである個体を選抜し、その自殖後代をQTL解析用の集団として確保した。その他の3種類のQTL、qDTH-3-2、qDTH-3-3(第3染色体)およびqDTH-7(第7染色体)については、NIL育成のための候補個体の選抜を行った。
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カテゴリ |
育種
良食味
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