植物の発生分化における調節因子の核輸送機構(206)

課題名 植物の発生分化における調節因子の核輸送機構(206)
課題番号 183
研究機関名 農業生物資源研究所
研究分担 生理機能・発生分化研
(お茶の水女子大)
研究期間 完11~13(12)
年度 2000
摘要 生物の発生分化に関わる調節因子の多くは細胞核で機能し、核輸送段階の制御を受けている。発生分化における核輸送機構の基礎的な解析を行うことを目的とし、イネから単離した核蛋白質の受容体Importinαと核蛋白質の運搬体 Importinβについてその分子特性を解析した。イネのImportinα1aおよびβ1, β2についてGFPとの融合タンパク質を作製し、細胞内分布特性を解析した。その結果、Importinαは植物細胞において主に核に局在すること、βは核と細胞質の両方に分布することが明らかとなり、植物細胞ではImportinαとβの細胞内局在性に差異があることが分かった。また、Importinα1aとβとのタンパク質相互作用の解析から、Importinαの核局在にはβに依存した機構とこれに依存しない機構の2つが関与していることが示唆された。さらに、Importinβ1とβ2ではα1aとの結合力に違いがあることが明らかとなり、2種のImportin βが異なる分子種のαを運んでいる可能性、すなわち、両Importinβが機能分化していることが示唆された。本研究により得られた知見を活用し、植物における核輸送制御の研究を深化するためには、植物細胞を用いた核輸送アッセイ系の開発が必要であり、この点が残された問題点である。
カテゴリ 輸送

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