課題名 |
葉菜類の機械収穫・調製作業技術の開発(58) |
課題番号 |
47 |
研究機関名 |
中国農業試験場
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研究分担 |
作物開発・機械化研
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研究期間 |
完9~12 |
年度 |
2000 |
摘要 |
8年度に試作した軟弱葉菜類収穫機(4輪門型運搬車ベース)に組み込む小形の調製機構を開発した。この調製機構は,収穫搬送される葉菜の根の切断と下葉や付着土の除去を行う。性能試験の結果,8割の根を約20mmに切り詰め,約6割の下葉を除去できることを確認した。さらに,この成果を踏まえ,調製機能を含む収穫機全体の見直しを行い,電動小形化による取り扱い性の大幅に改善された収穫機を新たに開発した。本機は一輪走行式の一条一斉収穫機で,収穫跡を走行するため,圃場全面に葉菜を栽培できるとともに,収穫時の枕地旋回も簡単に行うことができた。ホウレンソウを収穫する場合,0.1~0.2m/sの走行速度で収穫ができ,その際の損傷程度は13%程度であった。この数値は人手収穫より若干劣る数値である。損傷を抑えるためには,特に播種時の栽植様式や収穫前の栽培管理において,条間の葉のもつれ合いを極力少なくすることが必要であった。調製機能についても,根の切断と下葉・付着土除去機構を組み込んだ。根の切断については深切りの発生を抑えるために長めに根を残すように変更した。下葉除去については除去用ブラシの変更により7割近くの下葉を除去することができた。これまでの研究により基本性能は把握できたので,今後,現地試験等を行い,各種の栽培条件下での適用性を調査する必要がある。この点については13年度開始の新規課題の中で検討していく。
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カテゴリ |
軽労化
高付加価値
栽培技術
栽培条件
収穫機
低コスト
播種
ほうれんそう
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