課題名 |
小区画水田用除草機の開発・改良(63) |
課題番号 |
50 |
研究機関名 |
中国農業試験場
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研究分担 |
作物開発・機械化研
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研究期間 |
完11~12 |
年度 |
2000 |
摘要 |
小区画水田を対象とした小型除草機の試作,改良を行い,直ぐに役立つ機械除草技術を開発することを目的とした。特に,活性炭スラリーと組み合わせ,中期以降機械除草を行う除草体系について検討した。試作した簡易除草機は,走行部のみエンジン駆動で,除草部は土壌表面を引っ掻く方式とした。条間は数枚の鉄製の板で3条分装着しており,株間は左右2組のゴム板で撹拌する。除草作業は水田歩行となり,作業速度が速いと労働負担が大きくなるため,作業速度は0.5m/s程度で行い,作業時間は約50min/10aであった。活性炭スラリー投入後,降雨や土壌粉塵の影響,減水深の増加等により,光の遮断効果が持続せず,一部水口付近に雑草の発生がみられたため,1回目の投入2週間後に機械除草を実施する必要があった。除草効果に関しては,活性炭スラリーでほぼ抑制できた部分は有効であったが,草丈が数10cmになった雑草は倒していくのみで,2,3回増の機械除草または手取り除草の必要性が認められた。無化学肥料栽培であったが,水稲の生育・収量はほぼ良好であった。試作機による除草試験の事例が少ないため,多様な雑草に対応できるか未確認であり,紙マルチ栽培における中期以降の除草に利用するなど事例を増やす必要がある。
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カテゴリ |
肥料
病害虫
軽労化
高付加価値
雑草
除草
除草機
水田
低コスト
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