| 課題名 |
低温関連遺伝子を導入した耐冷性稲の作出(203) |
| 課題番号 |
178 |
| 研究機関名 |
北海道農業試験場
|
| 研究分担 |
地域基盤・冷害生理研
|
| 研究期間 |
完10~12 |
| 年度 |
2000 |
| 摘要 |
水稲栽培において低温障害は、収量に最も深刻な悪影響を及ぼす要因である。低温障害を回避するため、既存のイネ品種に存在しないAFP(凍結阻害タンパク質)様遺伝子を単離・解析し、イネに導入することによって画期的な低温耐性を備えたイネを開発することを目的とする。冬ヒラメやアラビドプシス等の実験植物から単離されているAFP様遺伝子の相同遺伝子として、コムギおよびエンバクからそれぞれwap1、oap1を単離した。イネには、この相同遺伝子は存在しなかった。wap1および、ナタネから既に単離されていたAFP様遺伝子であるbn28遺伝子をイネで高発現させるベクターを構築し、形質転換イネを作出した。これらの形質転換イネについて、凍結温度下での耐凍性を幼苗期のEC(電気伝導率)法および枯死検定法で評価したところ、対照系統よりも耐性が有意に向上した系統が見つかり、これらの遺伝子がイネの低温耐性を向上させる可能性を示した。この結果は、低温耐性イネ、特に寒冷地における直播適性等を備えたイネの開発のための遺伝資源としての利用が想定される。残された問題点としては、低温耐性が向上した形質転換イネについて、その向上の生理的な機構の解明を進める必要があるが、これは経常課題として対応する。
|
| カテゴリ |
遺伝資源
寒地
水稲
耐寒性
なたね
品種
|