課題名 |
カンキツの幼樹開花特性の育種素材化(10) |
課題番号 |
10 |
研究機関名 |
果樹試験場
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研究分担 |
カンキツ・遺伝資源研
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研究期間 |
完8~12 |
年度 |
2000 |
摘要 |
カンキツの幼若期間は一般に8年程度と長く、そのことが育種年限短縮の大きな障害となっている。グレープフルーツの1年生珠心胚実生に特殊な条件下で高率に着花、開花する現象が幼樹開花として知られており、低温処理や植物ホルモン処理で安定的に着花させる技術を開発してきた。また、その現象が遺伝形質であることが明らかになったので、幼樹開花させた雑種個体の花粉を用いて世代を進め、優良形質を蓄積していく手法を提案し、単胚性で幼樹開花特性を持つ優良母本の作出を目的として個体群を育成した。現在までに、幼樹開花特性を選抜目標の一つとした92組み合わせの交雑を行い、約15200個体を育成し、幼樹開花を確認した270個体を含む538個体を選抜して本圃に定植した。その一部で結実が始まり、ヒュウガナツに似たSg-22(ヒュウガナツ×(ヒュウガナツ×マーシュシードレスグレープフルーツ))などが単胚性で注目された。最も世代が進んだ個体群はグレープフルーツから数えて6世代目である。大部分の個体は未結実であるので、農業研究機構果樹研究所で実施する「カンキツの高品質特性の育種素材化」の課題の中で特性調査等を継続する。
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カテゴリ |
育種
遺伝資源
グレープフルーツ
栽培技術
台木
日向夏
品種
マーシュ
その他のかんきつ
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