課題名 | カンキツのわい性台木の利用(110) |
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課題番号 | 103 |
研究機関名 |
果樹試験場 |
研究分担 |
カンキツ・(上席1) カンキツ・形質発現研 |
研究期間 | 完62~12 |
年度 | 2000 |
摘要 | 強樹勢の‘青島温州’と弱樹勢の‘山川早生’に対するわい性台木の効果を検討した。その結果、‘青島温州’では、ヒリュウ台の樹高と樹冠容積が対照のカラタチ台より小さく、単位面積当たりの収量及び果実品質は良好であった。また、樹体の解体調査を行った結果、地上部・地下部ともにヒリュウ台でわい化効果が大きく、地上部重量でカラタチ台の25%、地下部で35%程度と明らかに生長量が抑制されていた。しかし、T/R率が小さく地上部に対する根量が多いことから、単位面積当たりの収量が増加する結果になったと推察された。これらのことから、‘青島温州’や珠心胚実生で育成された強樹勢系統に対して、省力化及び高品質化を図る上で、わい性台木のヒリュウ台が有効であると認めた。極早生温州に対する台木利用では、ヒリュウ台、カラタチ台とも糖度は高いものの、連年着花性が強くて新梢発生が少ないことから樹勢衰弱が著しく、安定生産の面で課題が残った。一方、強勢台木に属するスイングルシトロメロは、収量性が高く、シ-クワ-シャー、Volkameriana、Rangpur Limeなどの強勢台木と比べて果実品質も良好で、弱樹勢品種に対する有用な台木であると考えられた。 |
カテゴリ | 省力化 台木 品種 わい化 その他のかんきつ |