カンキツ果実の細胞における有機酸集積及び減酸機構の解明(137)

課題名 カンキツ果実の細胞における有機酸集積及び減酸機構の解明(137)
課題番号 119
研究機関名 果樹試験場
研究分担 カンキツ・栽培生理研
研究期間 完9~12
年度 2000
摘要 カンキツ果実内におけるNADP-イソクエン酸脱水素酵素は,減酸の早い品種ほど発現のピークも早いことが明らかになった。すなわちカンキツ果実内有機酸はNADP-イソクエン酸脱水素酵素が代謝する経路で分解されていることが強く示唆された。また,同一品種でも減酸の悪い樹の果実ほどNADP-イソクエン酸脱水素酵素の活性が低く,栽培条件の違いによる減酸の違いもNADP-イソクエン酸脱水素酵素が関与していることが示唆された。このことから,減酸対策を開発する場合,NADP-イソクエン酸脱水素酵素が指標として利用できると考えられる。また,NADP-イソクエン酸脱水素酵素の発現が高い時期が減酸促進対策を行ううえで重要な時期と考えられる。 培養さじょう組織に8月に木部樹液添加処理をしたところは,9月の時点で標準区と比べてクエン酸濃度が高かった。木部樹液添加は多量要素濃度にははほとんど影響無いことから,これは木部樹液中に含まれるシグナル物質が酸濃度に影響したのではないかと考えられる。このことから,台木により減酸の制御を行える可能性があると考えられる。
カテゴリ 栽培条件 台木 品種 その他のかんきつ

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