カンキツかいよう病細菌のファージ利用による敏速簡易検出法の開発(193)

課題名 カンキツかいよう病細菌のファージ利用による敏速簡易検出法の開発(193)
課題番号 170
研究機関名 果樹試験場
研究分担 カンキツ・病害研
研究期間 完10~12
年度 2000
摘要 カンキツかいよう病菌の簡便な検出法開発に資するため,本細菌ファージCp1及びCp2のPCRによる検出法を検討した。Cp1またはCp2の塩基配列を元に設計したPCRプライマーをPCR実験に供試した結果,Cp1では280 kb,Cp2では230 kbのDNA断片がそれぞれ増幅された。また,この場合のファージ検出限界はCp1で約100 fg,Cp2では10 fgであった。秋雨期にウンシュウ園及び川野ナツダイダイ園に植栽されている樹の葉面に付着した雨水を本PCR法で検出した結果,カンキツかいよう病の発生が認められた川野ナツダイダイ園からのみCp1に特異的なDNA断片が増幅された。さらに本園に隣接した草地から秋雨期に採集した雨水及びカンキツ部内貯水池の水を本PCR法に供試したところ,ファージは検出されなかった。発芽期前後のネーブル樹上より採取した雨水におけるファージCp1の存在をPCRにより調べた結果,平均気温が12℃以上の日にファージの放出が確認された。なお,ファージが確認された雨水からはカンキツかいよう病菌は検出されなかった。なお,本検出法によってカンキツかいよう病菌を直接検出することはできないが,本細菌の発生動向を早期に把握できる可能性があり,今後,自然環境における本細菌とファージとの関係を明らかにする必要がある。
カテゴリ 病害虫 害虫 ネーブル 防除 その他のかんきつ

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