カンキツ生産阻害要因の解明と防止対策(199)

課題名 カンキツ生産阻害要因の解明と防止対策(199)
課題番号 176
研究機関名 果樹試験場
研究分担 カンキツ・(上席2)
研究期間 完10~12
年度 2000
摘要 カンキツの重要な生産阻害要因であるミカンサビダニの簡易調査法や密度制御要因について検討した。調査法としては、スライドガラスに両面粘着テープを貼り、カンキツ葉や果実にサビダニを付着させる方法が簡便であることが明らかになった。これは、リグニンピンクで染色、ホイヤー液等で固定することにより、性比や発育ステージも判別できる。本法により、雌成虫のみが越冬することが明らかになった。各種捕食性ダニ類にミカンサビダニを餌として与えた場合、ケボソナガヒシダニ以外は全て死亡した。ナガヒシダニにサビダニを餌として与えた場合、サビダニを旺盛に捕食し、1日当たり平均産卵数は2~3であった。ケボソナガヒシダニはカンキツ類の防風樹(主にイヌマキ)に常時生息しているが、殺虫剤感受性が高い。アザミウマ、カメムシ類等の防除対策として、防風樹への薬剤散布を推奨している地域もあるが、天敵類の有効利用上問題がある。個々の防風樹における害虫類の防除適否の判定法、天敵への影響が少ない農薬の探索や開発が今後残された問題点である。
カテゴリ 病害虫 害虫 カメムシ 農薬 ひし 防除 薬剤 予察技術 その他のかんきつ

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