課題名 | 防除圧の異なるリンゴ園における天敵類の多様性 |
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課題番号 | 211 |
研究機関名 |
果樹試験場 |
研究分担 |
リンゴ・虫害研 |
研究期間 | 単12 |
年度 | 2000 |
摘要 | キンモンホソガ第1世代における寄生蜂の種数は、交信撹乱、殺虫剤無散布、慣行防除のいずれでも3種が見られた。越冬前の天敵の寄生率は慣行防除で約10%、交信撹乱では約15~46%、殺虫剤無散布で約70%と大きな違いが見られた。キンモンホソガトビコバチの寄生は殺虫剤無散布で最も多く、ヒメコバチなどの単寄生蜂は慣行防除で少なかった。ハダニ類の天敵は、慣行防除ではカブリダニ類は全く見られなかった。交信撹乱園では殺ダニ剤が散布されたが、約1ヶ月後からケナガカブリダニとフツウカブリダニが見られた。殺虫剤無散布ではこれに加えてミチノクカブリダニ、ハダニアザミウマ、ハダニバエなどが見られた。交信撹乱ではトビハマキの発生とその寄生蜂などの発生が多く、慣行防除、殺虫剤無散布ではトビハマキの発生が見られなかった。鱗翅目幼虫に対する天敵糸状菌は、いずれの園でも発生が見られなかった。 |
カテゴリ | 病害虫 生物的防除 防除 りんご |