課題名 | 熱帯沿岸域の物質収支(92) |
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課題番号 | 80 |
研究機関名 |
国際農林水産業研究センター |
研究分担 |
水産 |
研究期間 | 完10~12 |
年度 | 2000 |
摘要 | インドネシアをはじめとする東南アジア諸国では、外貨獲得の一手段としてエビを主体とする沿岸養殖が盛んであり、マングローブ域を含む沿岸域を劣化させるとともに、養殖池から多量の廃排水を排出してきた。本課題では、エビ養殖池からの排水をマングローブ植林地に導入して水質の浄化を行い再び養殖池に戻す半閉鎖系の実験区画を設定し環境負荷低減に関する実験を行った。エビ養殖池では、栄養塩濃度が急減するとともに植物プランクトン濃度が増大した。この排水は、マングローブ植林域で栄養塩が分解生成されるが、その収支計算の結果、植林域では分解生成速度と、マングローブ生態系による栄養塩消失速度がほぼ平衡していた。マングローブ生態系による窒素消失速度は62-232mgN/m2/dayと算出され、高い窒素除去能を有していることがわかった。 |
カテゴリ | 環境負荷低減 管理技術 |