課題名 |
熱帯産未利用木質資源の有効利用のための技術開発(123) |
課題番号 |
107 |
研究機関名 |
国際農林水産業研究センター
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研究分担 |
林業・(主研)
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研究期間 |
止10~12~(13) |
年度 |
2000 |
摘要 |
12年に引き続き推進したオイルパーム空果房(EFB)からの溶解パルプ(DP)の調製については,酸加水分解前処理-ソーダ・アントラキノン蒸解-オゾン漂泊に加えて,アルカリ処理を施すことにより,少ないオゾン添加量でもDPとして求められるパルプ物性を得られることが判明した。また,ガスクロマトグラフにより,EFB原料ならびに酸処理物の構成糖を分析したところ,酸処理によりDP調製に障害となるペントザンの含有量が大幅に減ることも明らかになった。一方,植物原料をベースとしたポリマーコンポジットの開発として,EFB含有のポリウレタンの調製を試みるための予備的研究を行なった。EFB構成成分の分析では,ホロセルロース82%,リグニン18%,抽出成分2.3%などであることが判明し,また,表面残存パーム油分についてはほぼ1%以下であることがわかった。今後は,こうした構成成分や表面付着油量などの化学反応性やポリウレタン物性への影響等を検討し,原材料としてのオイルパーム廃残物の適正を検討する。同時に,パルプ化についても更なる条件の検討およびセルロース・アセテート等の誘導体を調製・物性評価を行なう。(国際セ)
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カテゴリ |
加工
未利用資源
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