環境ストレス下における作物の形態形成に関する研究(141)

課題名 環境ストレス下における作物の形態形成に関する研究(141)
課題番号 117
研究機関名 国際農林水産業研究センター
研究分担 沖縄・作物栽培研
研究期間 完10~12
年度 2000
摘要 環境ストレスは作物の生育に影響を及ぼし、収量を減少させる要因である。特に生殖器官はストレス条件下で不稔などの障害を生じやすい。不稔の原因の解明のため、作物の内部構造の変化について明らかにする必要がある。本課題では、特に生殖生長期に生じる高温障害について、トマトの尻腐れ果の発生とサヤインゲンの落花の原因について研究を行った。夏期の高温条件下で多発するトマトの尻腐れ果の発生を組織的に調査した結果、壊死した周囲には原形質分離を起こしている細胞が観察され水分ストレスを受けていることが示唆された。また、原形質膜に存在するカルシウムが減少していることが明らかとなった。高温処理試験によりサヤインゲンの着莢は開花当日前日及び開花10日前の高温により不稔となった。開花10日前の高温は花粉不稔を引き起こした。高温条件下ではタペート細胞の小胞体が環状になるなどの要因により、不稔花粉が生じた。ほ場でも開花8日~11日前の高温で花粉稔性が低下し、耐暑性品種は花粉稔性が比較的高いことが明らかとなった。高温条件下での花粉稔性の低下をトマトでも確認した。花粉稔性とサヤインゲンの着莢率の低下には高い正の相関があった。また、開花当日の高温により生じる莢の落下は、受精が行われず胚が形成されないことが原因であった。
カテゴリ 高温対策 さやいんげん 耐暑性 トマト 品種

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