稲遺伝資源の評価と利用技術の開発(153)

課題名 稲遺伝資源の評価と利用技術の開発(153)
課題番号 127
研究機関名 国際農林水産業研究センター
研究分担 生物資源・(主研)
(雲南省農業科学院)
(北海道農試)
(農研セ)
研究期間 完4~8~(9)~(12)
年度 2000
摘要 日中両国の多様な稲遺伝資源を利用した水稲育種及び遺伝資源の利用に関する研究を中国雲南省農業科学院と共同して行った。雲南省中部及び中北部の1500~2100m地帯を主たる対象地域とし,合系34,35,39,40,42号等の新品種を育成した。それらの合計面積は20万ヘクタールを越え,省内稲作面積の約25%に達した。これらの品種は,従来の品種より,収量安定性,いもち病抵抗性,耐冷性及び米品質の優れていることが高く評価された。また,雲南省は,アジア栽培稲の遺伝変異の中心の一つとみなされており,その豊富な遺伝変異を利用して有望な育種素材を開発した。高地在来品種「麗江新団黒谷」及び「昆明小白谷」との交雑後代から,高度耐冷性の中間母本(雲冷1~28号)を育成した。それらの高度耐冷性は,4本の染色体の5個のQTLによって,主として制御されていることを明らかにした。胚乳アミロース含有率については,雲南省陸稲品種群の遺伝変異が最も大きく,低アミロース品種が連続的に存在することを明らかにした。また,陸稲品種には玄米の胚芽リポキシゲナーゼを欠失する品種が多数存在すること,並びにそれらの品種の4週間貯蔵後の揮発性化合物発生量は,正常型品種の約1/10であることを明らかにした。これらの有望な遺伝資源は,雲南省農業科学院及び日本の稲育種研究機関において,新品種育成のために有効利用が図られている。
カテゴリ 育種 遺伝資源 いもち病 新品種 新品種育成 水稲 抵抗性 品種

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