中国における稲遺伝資源の特性評価と新品種素材の開発(155)

課題名 中国における稲遺伝資源の特性評価と新品種素材の開発(155)
課題番号 129
研究機関名 国際農林水産業研究センター
研究分担 生物資源・(主研)
研究期間 完11~14(12)
年度 2000
摘要 中国における食料問題解決に貢献するため、中国及び日本の有用イネ遺伝資源を利用して、安定・多収新品種素材の開発を行う。主な開発対象は、1年1作の単季稲、及び飼料用稲とする。新品種素材開発の過程の中で、特性評価法や効率的な育種法の開発、多収要因の解析を併せ行い、目的の早期達成に役立てる。日中両国の有用素材を用いてこれまで400余の交配を実施し、海南島での世代促進、中国水稲研究所圃場での選抜により、多数の育種材料を作出した。その中から有望2系統を選抜した。日中代表品種を各種栽培条件で栽培し生育の特徴を比較検討した結果、中国の最近の育成素材をベースに登熟性の改善により更なる多収・安定化が可能であることを見出した。貯蔵米・種子の品質低下防止の育種素材として、人為加齢処理によっても発芽率がほとんど低下しない材料を見出した。熱帯・亜熱帯地域の重要病害である紋枯病抵抗性の評価法を検討し、注射器接種法の有用性を確認した。本法により育種素材のスクリーニングを行い、多数の抵抗性素材を見出した。また、日印交雑のDH系統を用いて紋枯病のQTL解析を行い、異なる染色体上の4カ所にQTLを検出した。これらの成果は新たに設定する研究課題に継続し、育種材料の選抜、育成系統の特性評価、収量性、適応性の検討により新品種素材開発を目指す。
カテゴリ 亜熱帯 育種 遺伝資源 栽培条件 飼料用作物 新品種 抵抗性 評価法 品種

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