新規導入作物の特性評価と利用技術の開発(159)

課題名 新規導入作物の特性評価と利用技術の開発(159)
課題番号 133
研究機関名 国際農林水産業研究センター
研究分担 沖縄・作物栽培研
研究期間 完8~12
年度 2000
摘要 サヤダイコンは莢を利用する野菜で、タイからパキスタンにかけての山岳地帯で栽培されている。日本には莢を利用するアブラナ科野菜はこれまでにない。本課題では亜熱帯地域での新規野菜としての利用を目的に、生理生態特性を明らかにし、優良集団の選抜を進めた。タイから導入した集団は莢形、莢長、葉形、花色など色々な個体を含み雑多であった。石垣島における夏期栽培では冬期栽培に比べ収量が著しく低下し、高温下の栽培には適していなかった。9年度より12年度まで年1回ずつ、多収で、莢が長く、莢形が数珠型の個体を数十個体の集団として選抜を繰り返した。周辺のハマダイコンや通常のダイコンとの交配を防ぐため網ハウスの中でミツバチを用い交配・栽培した。その結果、選抜された集団の平均莢長は増加し、莢形も数珠型のものが増加した。平成11年度に収穫にかかる労働時間を調査したところ、一人1時間あたり約1000本(1kg強)収穫できた。サヤダイコンの若莢の栄養成分を分析したところ、ほとんどの成分で大根(根)より優れており、各成分をバランスよく有していることが明らかとなった。総カロチンは0.6mg/100gを越え緑黄色野菜であった。ビタミンCや食物繊維は同じ用途が考えられるサヤエンドウと同程度の約63mg/100gであった。
カテゴリ 亜熱帯 あぶらな 育種 遺伝資源 さやえんどう だいこん ミツバチ

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