課題名 | 農業地域における土地利用変動のメカニズムと実態の解明(190) |
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課題番号 | 167 |
研究機関名 |
国際農林水産業研究センター |
研究分担 |
環境資源・(主研) 環境資源・(主研) |
研究期間 | 完10~12 |
年度 | 2000 |
摘要 | インドネシア・西ジャワ州に立地する典型的な農業的土地利用の形態的特徴を把握するため、リモートセンシングデータを用いた解析を実施した。熱帯多雨域では、雲に覆われている確率が高く、光学センサを用いた観測には適した条件ではない。そこで、空間分解能は低いが高頻度観測の衛星データの活用を試みた。西ジャワ州北東部の海岸低地には、ジャティルフールダムを水源とする大規模な灌漑水田地域が展開している。1kmメッシュ10日間合成正規化植生指数値を用い、そこでの水稲作付の進展状況を捉える試みを行った。その結果、灌漑水系の上流域から下流域に水稲作付が進む状況が把握できることが示された。さらに、LANDSAT/TMを用いた解析を実施した結果、作付時期は灌漑水系に従うブロック単位に移動するが、州政府が策定した灌漑・水稲作付計画図とは、必ずしも一致しないことが判った。こうした詳細な作付実態のモニタリングは、光学センサ利用では限界があることが、データ検索の結果確認された。実用化するためには、マイクロ波センサデータ等の活用を検討する必要がある。また、作物の生育と植生指数等との関係を表すモデルを導入し、多時期のデータから存在確率密度を推定する手法を低空間分解能データに適用することも有効であると考えられた。 |
カテゴリ | 水田 モニタリング リモートセンシング |