水田からのメタン発生量の評価とその抑制技術に関する研究(206)

課題名 水田からのメタン発生量の評価とその抑制技術に関する研究(206)
課題番号 180
研究機関名 国際農林水産業研究センター
研究分担 環境資源・(主研)
環境資源
環境資源
研究期間 完9~12
年度 2000
摘要 水田からのメタン発生量の増加に対し、有望な抑制技術として期待される品種選抜の可能性を探るため、水稲のメタン輸送ポテンシャルと生理・形態的特徴との関係を明らかにする。また、大気中二酸化炭素(CO2)濃度の増加が水田からのメタン発生に及ぼす影響を明らかにする。そのために、水耕栽培した11種の水稲品種のメタンコンダクタンスを測定した。また、チャンバー施設を用いて高CO2濃度実験を行った。水稲品種試験では、水稲各品種1個体のメタンコンダクタンスが水稲の各種形態パラメーターと正の相関を示したが、メタン輸送モデルを用いた解析からすべての品種で根の寄与率がもっとも高いことが示された。このことから、水稲のメタン輸送に関して、根からのメタン吸収とその通気組織内でのガス化および輸送が最も重要な過程であることが明らかになった。高CO2濃度実験では、高CO2処理により水田からのメタン発生量は有意(P<0.05)に増加することが明らかにされ、その原因として、水稲バイオマスの増大にともなうガスコンダクタンスの増加と根の分泌物や枯死根起源のメタン発生量の増加が示唆された。本研究成果は、水田からのメタン発生抑制技術の評価と将来における水田からのメタン発生量の推定に活用される。また、今後、水稲のメタン輸送実験に関しては土耕栽培での検証が、CO2濃度増加の影響に関しては、モデル等を用いた現象の一般化が必要である。
カテゴリ 肥料 病害虫 水田 水耕栽培 農薬 品種 輸送

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