課題名 |
既存の農業システムに対する社会経済的特性評価と発展制約要因の解明(220) |
課題番号 |
193 |
研究機関名 |
国際農林水産業研究センター
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研究分担 |
海外情報・(主研)
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研究期間 |
完10~12 |
年度 |
2000 |
摘要 |
インドネシアでは、ジャワ島と外島との地域間格差の拡大、商品経済の農村部への浸透等による貧富の差の拡大等が農業・農村開発においても重要問題となってきている。このような中で、農業の見直しや農村経済の下からの強化が切望され、農業研究機関への期待が高まっている。本研究は、■インドネシアのファーミング・システム研究(FSR)の成果と問題点の明確化、■既存の地域農業システムを事例にしての農業開発支援のための研究調査活動のあり方の解明にある。「イ」国におけるFSRの展開においては、■作付け体系研究、■各種方法論試行、■複合農業体系研究、■小農の市場経済参画、の各々の時代に大別できた。上記■は「イ」国独自のものであり、実際に地方分権化や農民参加・民間セクターとの連携を意識した農業農村開発が推進されつつある。研究活動の農業開発プロジェクトにおける役割については、農業生産技術の向上、小農の市場参入・農民組織化の側面支援等で成果を上げているが、マクロ面(農合補助金削減、ルピア暴落による資材費の高騰等)での対応では十分に活かされていない。一方、調査研究活動に一部先進農家の参加がみられ、今後これらの先進農家を核とした自発的な農民組織化・経済的自立が期待できる。
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カテゴリ |
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