課題名 |
長大飼料作物のすす紋病の寄生性分化と抵抗性機作の解明(79) |
課題番号 |
65 |
研究機関名 |
草地試験場
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研究分担 |
環境・作物病害研
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研究期間 |
完8~12 |
年度 |
2000 |
摘要 |
我が国に発生するトウモロコシ及びソルガムのすす紋病菌の寄生性,レースを解明し,本病抵抗性品種育成のための基礎的知見を得ることを目的に,各地から採集した本病の病原菌株についてDNAレベルでの差異及び宿主範囲を検討した。DNAレベルの比較を各菌株のrDNA ITS領域のPCR-RFLPで行った結果,トウモロコシ由来菌とソルガム由来菌の間に差異は認められず,同一種と推察された。一方,圃場及びガラス室内での接種試験によりトウモロコシ・ソルガムの各品種・系統に対する寄生性を比較した結果,トウモロコシ由来菌はトウモロコシにのみ,ソルガム由来菌はソルガムにのみ寄生性を示し,その分化が明らかに認められた。また,すす紋病抵抗性トウモロコシ自殖系統に対する接種試験の結果,菌株によっては抵抗性遺伝子Ht,Ht2を持つ系統においても発病が認められたことから,国内に分布する本菌群にこれらの遺伝子による抵抗性を侵す菌系が含まれることが示唆された。
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カテゴリ |
育種
飼料作物
ソルガム
抵抗性
抵抗性遺伝子
抵抗性品種
とうもろこし
品種
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