雑草種子のスラリー中への浸漬が発芽能力に与える影響(163)

課題名 雑草種子のスラリー中への浸漬が発芽能力に与える影響(163)
課題番号 133
研究機関名 草地試験場
研究分担 生産利用・栽培生理研
草地基盤・飼料基盤研
研究期間 完11~12
年度 2000
摘要 スラリー中の外来雑草種子の生存状況を明らかにするために、自然流下式により貯留され曝気処理されたスラリー貯留槽に9種の雑草種子を浸漬し、その生死を調査した。スラリーの温度が60℃以上の時には浸漬日数が1日間で約半数の種の雑草種子が全て死滅し、死滅しなかった種子の生存割合も約1/4にまで激減した。スラリーの温度が50℃の時には、1日間の浸漬では9種中7種で生存が認められ、2日間の浸漬でも9種中3種で生存種子が確認された。4日間以上の浸漬では全ての種子が死滅した。スラリー温度が30~40℃では、10日間の浸漬でも多くの種子で生存が認められた。一方、実験室レベルでの温水処理試験では、温度50℃以上の温水に浸漬した雑草種子はほぼ全て死滅した。これらの試験結果から、55℃以上の液温では4日間の浸漬で多くの雑草種子は死滅すること、45℃の液温では浸漬期間が長くなると雑草種子の生存数は減少すること、種子の死滅温度は雑草の種類により異なり、アメリカイヌホオズキ、イチビの種子は45℃以上の液温に浸漬し続けることでその多くが死滅すること、35℃の液温への4日間程度の浸漬では雑草種子は死滅しないが、イチビ、ヨウシュヤマゴボウの種子は浸漬し続けることでその生存数は減少することが明らかとなった。これらの成果は研究成果情報として13年度に公表する。
カテゴリ 病害虫 管理技術 ごぼう 雑草 飼料作物 ほおずき

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