育成期の運動と栄養が肉用牛の生理機能および産肉性に及ぼす影響の解明(167)

課題名 育成期の運動と栄養が肉用牛の生理機能および産肉性に及ぼす影響の解明(167)
課題番号 137
研究機関名 草地試験場
研究分担 放牧利用・産肉技術研
研究期間 完11~15(12)
年度 2000
摘要 放牧牛には運動量が豊富であるとともに,粗飼料を多量に摂取するという特徴があり,これらの特徴が放牧牛にみられる生理機能ならびに終牧後の肥育成績になんらかの効果をもたらす可能性がある。そこで育成期における運動と粗飼料の摂取水準が,物質代謝,内分泌機能に及ぼす影響を明らかにするとともに,その影響と肥育成績との関連を検討した。毎時1.2kmの歩行を1日に1時間人為的に負荷すると,負荷6週までに,歩行中,採食後,あるいはグルコース血中投与後における,各種代謝産物およびインスリン血中濃度の変化量は小さくなり,その傾向は粗飼料多給下でとくに明瞭であった。このことから,運動の反復にともなう物質代謝や内分泌機能の改善が,粗飼料多給条件下でより顕著であることが示唆され,育成牛にみられる生理機能上の放牧効果はこれらの要因によるものと推察された。しかしながら,運動の有無および粗飼料給与量の多寡とを組み合わせた処理に引き続き,運動を制限して濃厚飼料多給条件で肥育したところ,運動と粗飼料多給による処理の効果は肥育開始後4か月までに消失する傾向がみられ,放牧育成によって獲得された生理機能上の利点と肥育成績との間には,明らかな関連性は認められなかった。成果は学会発表等により公表した。運動と栄養の交互作用が炭水化物,脂質だけでなく蛋白質に及ぼす影響については解明されていない。
カテゴリ 管理技術 肉牛 放牧技術

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