| 課題名 | 放牧環境が家畜の生体防御機能に及ぼす影響の解明(179) |
|---|---|
| 課題番号 | 149 |
| 研究機関名 |
草地試験場 |
| 研究分担 |
放牧利用・衛生管理研 (酪農大) |
| 研究期間 | 完8~12 |
| 年度 | 2000 |
| 摘要 | 放牧環境を有効に利用した放牧衛生管理技術の策定への足がかりとするため、様々な放牧環境要因が家畜の生体防御機能に及ぼす影響について検討した。暑熱感作した牛では、末梢血リンパ球幼若化能は亢進したが、好中球NBT還元能は低下した。また、複合感作に対する影響をみるため、暑熱時における赤外線照射の影響を調べたところ、末梢血中リンパ球幼若化能は亢進したが、好中球化学発光(CL)能は逆に低下した。さらに、暑熱時における多湿の影響を調べた結果、末梢血好中球CL能は低下し、回復にも時間を要した。以上のことから、暑熱は牛末梢血リンパ球機能を亢進させ、好中球機能を低下させるが、この反応は複合感作によりさらに増強されることが明らかとなった。また、寒冷及び暑熱に単独感作した牛では、末梢血中IL-1βやTNF-α濃度が増加する傾向が認められたことから、これらのサイトカインも非特異的な生体防御機能に関与することも証明された。さらに、副腎皮質刺激ホルモンを投与し軽度なストレス状態にある牛では、末梢血好中球CL能は低下するが、この低下は寒冷により抑制され、暑熱により助長されたことから、入牧後にストレスを多く受けた場合は、寒冷よりむしろ暑熱刺激が牛の末梢血好中球機能を抑制し、細菌感染症など損耗性疾病の発生を助長させる可能性が示唆された。今後は、これらの点をさらに詳細に解明する必要がある。 |
| カテゴリ | 病害虫 管理技術 防除 |