| 課題名 | 耕地土壌における重金属の動態に及ぼす有機物の影響の解明(17) |
|---|---|
| 課題番号 | 15 |
| 研究機関名 |
農業環境技術研究所 |
| 研究分担 |
環境資源・土壌化学研 環境資源・(土壌上席) |
| 研究期間 | 完9~12 |
| 年度 | 2000 |
| 摘要 | 土壌中の重金属(銅、亜鉛、カドミウム)の動態に及ぼす有機物の影響を解明するために、水溶態重金属の化学形態を分析する手法を開発し、これらの手法を用いて堆肥連用土壌と堆肥無施用土壌を分析・比較した。堆肥無施用土壌に比べて堆肥連用土壌では、表層土および次表層土の水溶態重金属濃度が高く、水溶態重金属の下層への移動が認められた。イオン交換樹脂を用いた水溶態重金属のイオン組成分析の結果、亜鉛、カドミウムは陽イオン画分に、銅は陰イオン画分に多く、重金属元素により存在形態が異なることを明らかにした。紫外線照射分解法と限外ろ過法を組み合わせた手法により、水溶態銅の40%以上が分子量500以上の画分に存在すること、紫外線照射分解により低分子画分へ移行することから、有機態で存在すると推定した。堆肥連用土壌を抽出して得られたフルボ酸溶液から交換性重金属のみを除去した溶液を用いて堆肥無施用土壌を抽出すると、単に水抽出した場合に比べて銅の溶出量が顕著に増加した。したがって、堆肥を連用することにより水溶態重金属濃度が高まる現象は、フルボ酸が重金属とキレートを形成し水溶化することに起因すると考えられる。 |
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