| 課題名 |
侵入帰化種からの遺伝子汚染の実態把握(28) |
| 課題番号 |
25 |
| 研究機関名 |
農業環境技術研究所
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| 研究分担 |
環境生物・保全植生研
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| 研究期間 |
完10~12 |
| 年度 |
2000 |
| 摘要 |
我が国に定着した帰化種と在来の近縁種との交雑による遺伝子汚染の実態を解明するために、分子生物学的解析手法を導入し、帰化種と在来種の雑種形成過程について調査した。材料には明治時代に日本に帰化したセイヨウタンポポ(アカミタンポポを含む)と日本産タンポポ(いずれもキク科の多年草)を選定し、母種及び雑種個体の識別のためにDNAの塩基配列を用いた分子マーカーを開発した。解析の結果、雑種個体はセイヨウタンポポの花粉と日本産タンポポの卵細胞の受精により成立し、これまでセイヨウタンポポと同定されていた個体の大半が雑種個体であることを明らかにした。このようなセイヨウタンポポと雑種個体の形態的類似性は、両者のゲノムに共通する部分が多いことに起因していた。セイヨウタンポポ、日本産タンポポ及び雑種個体のいずれもが共存する地域は限定的で、母種の分布域の間隙を埋める形で雑種個体が広がっていた。これまでに繰り返し発生した交雑により、雑種個体群が内包する遺伝的多様性は高められていた。さらに、雑種形成後かなりの時間が経過していることや特定の雑種系統が広範囲に分布していたことから、高い繁殖力を持つ系統が選択的に分布域を拡大している可能性が示された。今後、雑種個体を含むタンポポ属植物の地理的・生態的分布様式と土地利用との関連を明らかにすることで、新たな環境指標植物としての位置づけが可能である。
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| カテゴリ |
きく
繁殖性改善
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