有機質肥料・資材中の有機態リンの土壌中での動態解明(54)

課題名 有機質肥料・資材中の有機態リンの土壌中での動態解明(54)
課題番号 48
研究機関名 農業環境技術研究所
研究分担 資材動態・多量要素研
研究期間 完10~14(12)
年度 2000
摘要 有機質資材中の有機態Pの主要な形態であるフィチン態Pについて,黒ボク土壌への吸着速度,吸着量を水溶液により検討した。反応初期のフィチン態Pの吸着速度は無機Pに比べ遅く,速度定数K1は約1/6であり,22時間後の吸着量は無機Pの約1/3であった。各種有機質資材中のPの畑条件での可給化傾向を明らかにするため,土壌への吸着が少ないバーミキュライトまたは赤黄色土を用いて培養実験を行った。資材のトルオーグ抽出液中の溶存態Pは,各種油粕類では有機態で,骨紛,発酵鶏糞,牛糞では無機態で主として存在した。バーミキュライト培地の米ヌカ,菜種粕では,培養終了時(72日)のトルオーグリン酸が高く,全Pの55~65%に達した。なおゴマ油粕では15%に留まった。一方,赤黄色土の培地では,資材添加区のトルオーグリン酸は培養初期と比べほとんど変わらないか減少した。また,骨紛,甲殻類,発酵牛糞区は,過石区に比べ高いトルオーグリン酸量を維持していた。資材の施肥量が異なる黒ボク土のナシ園,野菜畑,放棄地における蓄積Pの垂直分布は,各区とも,表層土(0-15cm)が最も濃度が高く,無機態が主要な形態であった。有機物を含む施肥量の多いナシ園では,表層土の溶存Pの濃度は,無機,有機態Pとも畑区の約10倍存在した。有機質資材中の有機態リンの土壌中での垂直方向への移動性については,法人プロジェクト等の課題で発展させる。
カテゴリ 土づくり 肥料 ごま 施肥

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