課題名 | 熱帯起源昆虫の環境適応と移動分散過程の解明(61) |
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課題番号 | 53 |
研究機関名 |
農業環境技術研究所 |
研究分担 |
環境生物・昆虫行動研 |
研究期間 | 完11~14(12) |
年度 | 2000 |
摘要 | アジア・オセアニア地域に広く分布するニジュウヤホシテントウは交配実験とDNA解析によって、日本・タイ集団とマレーシア・インドネシア集団に区分され、少なくとも2種以上に再整理されることを明らかにした。本種のうちの日本・タイ集団(sp.1)を用いて、温帯・亜熱帯・熱帯集団における幼虫発育に関する温度反応(特に高温耐性)を比較した。35℃、および32.5℃の高温では熱帯集団(バンコック)は亜熱帯(那覇)・温帯集団(千葉)より、高い高温耐性を示した。以上から本種のように同種内の地域集団間で温度反応が異なる場合には、単純な「発育速度-温度反応」の関係から、「温暖化(x℃上昇シナリオ)による昆虫集団の分布可能域の変化」を予測することはできないと考えられた。 |
カテゴリ | 亜熱帯 高温耐性 |