課題名 |
雑草制圧素材作出のためのアレロパシー現象の解明(71) |
課題番号 |
61 |
研究機関名 |
農業環境技術研究所
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研究分担 |
環境生物・他感物質研
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研究期間 |
完8~12 |
年度 |
2000 |
摘要 |
農水省ジーンバンク、国立遺伝学研究所等が収集した世界各地のイネ約500系統から他感作用を検索した結果、プラントボックス法で90%以上の抑草活性を示す阿波赤米(日本在来)、紅血糯(コウケツモチ)(中国在来)等を検出した。概して、在来種の赤米に強い抑制作用が検出された。3年間同一場所で継続して無除草で移植栽培した結果、阿波赤米区では、一貫して雑草量が少なく、対照とした日本晴に対して85%の抑草効果を示し抑草効果は刈取り時まで持続した。バイオアッセイでアレロパシー活性が示唆された、阿波赤米、台中65号、ロイリケラシ、紅血糯等から雑草抑制物質の分離を行った結果、阿波赤米の根の成分に阻害活性が見られた。阿波赤米の水耕栽培液のpHは3.5~2.9まで下降した。この現象は蒸留水では観察されなかったことから、水耕液(春日井)中に含まれるNH4+を吸収し,代わりに体内のH+を交換・分泌しているものと考えられた。植物生育阻害活性が検出された根からの滲出液画分を分画したところ、80%メタノール溶出画分に強い活性が得られた。
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カテゴリ |
病害虫
雑草
除草
水耕栽培
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