被覆植物を利用した雑草防御技術の開発(76)

課題名 被覆植物を利用した雑草防御技術の開発(76)
課題番号 66
研究機関名 農業環境技術研究所
研究分担 環境生物・他感物質研
研究期間 止11~12~(15)
年度 2000
摘要 7種の被覆植物を栽培した試験の結果、雑草の個体数、乾物重量ともに最も抑制したのは、クリーピングタイムとローマンカモミールであり、ペニーロイヤルミントがこれについで抑草効果が高かった。ヒガンバナ、カタバミでは、圃場全面を覆うのに時間がかかるためか、放任区と変わらない旺盛な雑草発生が見られた。12年に追加した4種の中では、オキザリス・デッペイが、地上部の被覆が顕著ではないにも関わらず、抑草効果が高かった。オキザリス属植物に含まれるシュウ酸が抑草活性の原因物質と考えられているが、本試験ではシュウ酸の寄与率は50%程度であった。ヘアリーベッチを栽培したあと、鋤き込みをせずにそのまま入水して、無除草で栽培したとき、除草剤を使用した区に匹敵する強い除草効果を示し、その効果は8月になると弱まったが、80%程度の抑草効果を示していた。ヘアリーベッチ区は稲の葉色が黄色く、生育も慣行区に比べて遅れたが、最終的に収量は慣行栽培区と全く変わらなかった。土壌水、田面水からアレロパシー活性を測定し、ヘアリーベッチ区で生成する物質をイオンクロマトグラフィーで調べた結果、酪酸、吉草酸、プロピオン酸などの低分子有機酸の存在が示唆された。これらの有機酸のレタスの生育の50%阻害濃度は、25ppmであった。なお、本課題は独立行政法人農業環境技術研究所に引き継ぐ。
カテゴリ 病害虫 カモミール くり 雑草 除草 除草剤 水田 タイム レタス

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